【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》

「美和さーん、やっぱりあんたの彼は素敵だねー!」



「マッキーカッコイイー!」



うちのクラスの応援スペースに行くと、さっそく何人かにからかわれる。



「もー止めてよー!キヨちゃん可哀相でしょっ!」



キヨちゃんに座席に降ろしてもらいながら私は言い返す。



クラスの空気は和やかムード。そのムードに混じるように旭とカゲがやって来た。



私は靴下を脱いで踏まれた足をカゲに差し出す。



「うわー、見事に腫れてるね。折れてはないみたいだけど。」



「ひゃー!冷たいーっ!」



救急箱の中にあったアイシングを噴きかけられて悶絶。その反応に旭とキヨちゃんは大笑い。