翌日。旭が私を迎えに来てくれて、二人で学校へ向かう。 「あのさあ、美和。」 何時に起きてるからそんな化粧バッチリなんだよ、みたいな感じの顔の旭が、歩きなが妙に真剣に私の名前を呼ぶ。 「何。あんたのそのケバい顔だと、真剣みがないんだけど。」 「酷っ!私の自慢のメイクになんてことを!……まあ、それはいいとして、本題なんだけど。」 妙にどっきりするメイクで私を見つめる旭。そこら辺のビジュアル系より凄くね?なんてんだろ、睫毛ファイバーって感じ。