【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》

そんな私に姉ちゃんはクスクス笑う。



「好きなとこ座れよ。旭達も勝手に座ってるしな。」



「Thank you。」



キヨちゃんは多分敬語が苦手なんだと思う。敬語を使いたい相手には英語になる。



「スゲーな帰国子女。私も狙うべかな。」



「ちょっと!止めてよねっ!」



慌てる私に姉ちゃんは悪戯っぽく「冗談だよ」と笑うと、先に椅子に座った。



いつもは四人で使っているテーブルは、今日はもう一つテーブルが増えて7人でも余裕になっている。



私は三人と向かい合わせになるように姉ちゃんの隣に座った。