【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》

「何ニヤケてんだよ。」



「べ…別に!元からこんな顔だもん。」



目敏い姉ちゃんは、私のそのニヤニヤにすぐ気付きツッコミを入れて来る。



「まあ気持ちは分からんでもないな。シンプルな服を着こなしてるうえに、バックルやらピアスやら時計やら、アクセまでオシャレと来たらなー。」



姉ちゃんがそう言った瞬間、キヨちゃんが振り返る。



「どこ、座ったら、いい?」



姉ちゃんの言う通り、控えめなシルバーのピアスに、アクセントになるようなショッキングピンクの時計、アンティーク調のバックルと、小物もオシャレだよキヨちゃん。



「みー?」



って、つい見とれちゃったし!