【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》

そんな爽やか生徒会長を連れて、私は人気の少ない中庭へ向かった。



「ところで何の用?もしかて、告白の返事?」



「あ…えと、そんなとこです。」



まさか向こうから話を振られるとは。まあ、話の種を蒔いたのはこの人だけど。



「えっと…告白の、答え、なんですけど。」



私は答えを言おうと息を吸う。



だけど………私の答えは……。



「支倉さん!危ないっ!」



勢い良く飛んできたサッカーボール…じゃなくて、そのボールから庇ってくれたせいで、後頭部にボールがぶつかった先輩の



先輩の、唇に塞がれてしまった。