【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》

そして、担任のところに歩いていき、顔をずいーっと近づける。



「これ、地毛。目と、睫毛、眉も、同じ色、だよ?」



「う…うむ。確かに。分かったその件に関しては、俺から生徒指導部に言っておこう。」



キヨちゃんの押し勝ちだ。まあ、キヨちゃんにとっては本当のことを言っただけなんだろうけど。



満足そうなキヨちゃんは、まっすぐ私の隣の席へ向かって来る。



「あ…お、おはよっ!」



「おはー。」



昨日あんなことがあったから怒ってるかな、なんて思っていたけど、普通に挨拶を返してくれた。



良かった…なんか、ホッとした。