【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》

「マッキーは寝坊か。相変わらずマイペースだなあ。」



ホームルームの時間も近いのにまだ来ないキヨちゃん。



正直、昨日あんなこと言っちゃったからホッとしてる部分があったり。



「そういえば美和、風間先輩、なんだったの?」



突然思い出したかのように旭が言い出す。しかもニヤニヤ顔で。



「告られた。でも、断るよ。」



私がきっぱり言うと、旭も、カゲも身を乗り出して来る。



「えー!あの会長に告られたんだ美和ちゃん!…まあでも、美和ちゃんにはマッキー以外合わないよな?」



「そうそう。私だったらOKしちゃうかもだけどねー。」



旭がそんなこと言うから、カゲが捨てられた子犬顔になってるよ。