「いや、俺もとからヤスハに癒し求めてねぇし。」
そうだ。
そもそも「ヤスハちゃん、ヤスハちゃん」言ってんのは大志だ。
俺はそっち系には興味ない。
単純にゲームを楽しむ者。
つまり、純のオタクだ。
「え!?おまえ、響ちゃん派か?」
響ちゃんとは・・・
陽炎とは対立しあっている藩の領主の娘。
なぜか、ひそかに陽炎に思いをよせている。
かなわない、恋ってやつだな・・・。
「だから、俺はゲームそのものが好きなんであって
キャラとかはどうでもいいんだよ!!
なんで、おまえはそうなんだ!?
あのKAEROUのおもしろさは、ゲームの中にこそあるだろ。
アクションシーンのスピード感にこそあるだろ。
それと、あの豊富の武器だな。
敵を倒せば倒すほど増えていく武器。
あれをコンプリートできるところもまたおもしろさだ。」
ったく・・・・
わかってねぇな。
俺は鼻息荒く言い払った。

