「遼くんの、気持ち・・・
わかんない!!!
なにも言ってくれないでしょ!?
あたしが告られたって聞いても
全然焦ったりしなかったし。」
いや・・・・
それは、杏里の場合よくあることだから
我慢したっていうか。
「『一緒にお昼食べる』って言ったときだって
『別にいいんじゃない。』みたいな態度で
全然ヤキモチ妬いてくれないし・・・!!!!」
杏里・・・・?
杏里を見ると、
真っ赤になって
やっぱり涙をながしていた。
「あたしばっかり遼くんのこと好きで
あたしばっかりひやひやして
悔しいし、寂しいし。」

