それでも苦痛に感じず、素直に受け入れられるのは彼だからなのかもしれない。


きっと彼の下に付かなければ私も会社には居られなかっただろう。



同期の中で営業成績を残せなかった上村さん。


入社して1年半で新規の顧客を1件も増やせなかったのは仕方のない事かもしれない。



『奈央ちゃんと違って結構放任かもしれない。聞いた事は教えてくれるけど向こうからわざわざ口出す上司じゃないな。やりやすいけど』



酒の席で上村さんが言った言葉。


プレゼンで一緒に組んだ時、丁寧に仕事を教えてくれた上原課長のやり方を知ってる私。