「……はい、はい。失礼します」



――結局……


プレゼンに参加したものの、仕事を勝ち得ることはできなかった。



あんなに頑張ったのに……


あれだけ皆に手伝ってもらったのに……


皆で作り上げたものが認められなかった……



――私の力不足……



「……はぁ」



私は溜め息を零すしか出来ず、結果の電話を聞き机に突っ伏した。


彼は外回りに出ていて、席にいない。


上原課長も同じ。



「……はぁ……」



目を閉じると彼の優しい笑顔から落胆する顔……



――見たくないな……


ダメだ、完全に落ちる……