拓海は私の手を決して離さなかった。


私の知らないところで考え悩んで。


いつも私を一番に考えていてくれた。





今こうして幸せを感じられるのは拓海が隣にいて笑っているから。


これからは一緒に2人の事を考えていきたい。


共に悩み、寄り添い、未来へ歩いて。



「奈央、俺達もお義兄さんに負けないぐらい幸せになろう。必ず幸せにする」


「うん、なる。私も拓海を幸せにするから」



手を取り合って。



もう二度とこの手を離さないと心の中で強く誓う。



私の想いが拓海へ届きますようにと祈りながら……





誓いのキスをした。







fin