修ちゃんサンは最後に……



『どんな形になっても、真央を親友として見守ってあげて欲しい』



――そして、あくまでも真央には内緒にして欲しいと。



どれだけ悩みぬいたんだろう。


あれだけ冷静で大人の修ちゃんサンが出した結論は、私にとって衝撃以外の何ものでもなかった。



私が真央の背中を押した結果、真央だけじゃなく修ちゃんサンも苦しんで悩んで……



私は見守るなんてできる立場なんだろうか?


このまま真央の親友として傍に居てもいいのだろうか?



寒空の中、足早に歩く人達を見ながら、私は混乱した心をどうすることも出来ずにいた。