――真央の父親の名前しか印刷されていなかった。 「……去年の春、仕事で地方へ出向したんだ」 招待状から顔を上げると、話し始めた修ちゃんサンは窓の外を眺めていて。 修ちゃんサンの話に私は何も言えず、ただ注視するしかなかった。 そして…… 修ちゃんサンは…… ――すべてを知っていた…… 真央と佐々木さんの関係。 佐々木さんが真央を好きだと言う事。 真央も佐々木さんへの想いを持っている事。 そして…… 佐々木さんへの想いを隠し通して修ちゃんサンと結婚する覚悟を決めている事も……