私達が一緒になりたいと考えなければ、不幸になる人はいないから。


裏切り行為だと分かっていても、良心の呵責に必ず耐えると誓った。



こうして日々が過ぎていった。







「こんばんは〜」



久しぶりに真央がお店に来たのは、バーで働くようになってから1年半が過ぎた頃だった。


最初はメールをもらってすぐ、仕事帰りに寄ってくれて今では恥ずかしいぐらい美味しくないカクテルを飲んでくれた。


それからは月に1度ペースで顔を出してくれていたけど、修ちゃんサンとの間で結婚話が具体的に出始めた頃からは、少しだけ足が遠のいていた。