ただ、どうしても気持ちが拒絶してしまう。


体と心がバラバラになりそうだった。



「我儘だって分かってる。今まで自分から離れようとしたことだってあった。だけど、拓海はいつも変わらず私の傍に居てくれた。どんな時だって」



あれだけ望んでいた子供を中絶する時だって、現実から目を逸らさずに私の傍に居た。


ベッドの傍で手を握りしめてくれた時、涙を零した拓海。



――拓海も私と同じぐらい傷ついていて。


それでも私の傍に寄り添っていてくれた。



その拓海が自分達の意志ではなく他人の手によって私から離れてしまうかもしれない。