疑問が次々と出てくるものの、何も言わない拓海に私は何も聞けず……



「ご飯……出来たけど?」



恐る恐る声を掛けてみた。


ローテーブルに手を付いて立ち上がり、振り向いた拓海の顔は真面目な顔だけど、何を考えているのか表情には表れていなかった。



「ビールある?」



拓海の問いかけに、無言で頷くと冷蔵庫から缶ビールを取り出す。


プルトップを開け、グラスに注ぐとダイニングテーブルに腰掛けた彼の前へコトリと置いた。



「とにかく、先に食べていいかな?話は食べ終わってからするから」



私が何か言いたいと分かっている口調に、また頷くしかなくて。