彼と私の関係〜もう1つの物語〜




こういう時は一旦頭を休めてから、もう一度やり直してみる。


拓海と真央から教えてもらった方法だ。



「もうすぐ昼だけど、予定ある?」


「今日は1日たまった事務処理するから大丈夫だよ?」


「近くに美味い蕎麦屋が出来たんだけど、一緒にどう?」



高橋さんに言われ、周りを見渡すと役職以外はほとんどが出払っていて数名の営業社員が電話したり事務処理をしている。



「いいよ。じゃあ今から出る?ちょうど混む前だろうし」


「じゃあ行きますか!」



ホッとした顔をした高橋さんの笑顔に私も微笑みながら、鞄を持って立ち上がった。