ベージュのスーツとオフホワイトのブラウス。 肩より少し長めの髪は、ストレートでサイドを後ろで留めている。 少しきつめの顔立ちだけど、なぜか大人の女性の雰囲気に見える。 数年したらこういう女性になりたいと思わせるオーラが彼女からは漂っていた。 ほぼ各階で停止するエレベータからどんどんと人が降りていき、気が付くと彼女と2人の男性のみ。 あの仕付け糸の彼もまだ乗っていた。 「あの、スーツの後ろに仕付け糸が残ってますよ」 思わず声を掛けると、男性は振り返りその顔はみるみる赤くなる。