彼に服を脱がされ、私はただ喘ぐだけで。


唇のキスは耳へ首へ鎖骨へと徐々に下へ降りて行く。



彼が触れた場所は熱を持ったかのように熱く。


愛撫されるたびに自分のものとは思えないぐらいの甘い声。



溶けて……


溶けて…………



「奈央……好きだ」



彼の口から何度も想いを告げられる。


その想いが私をさらに溶かしていき。



「……私も……好き……っ」



抱きしめる広い背中は少し汗ばんできていて。


体全部で彼の存在を確かめる。