これって……



この状況って……



彼の顔が再び近づいてきて。



『キスの時は目を閉じて』



さっき言われた言葉をやっと理解した頭。


心はまだ戸惑っているのに……


信じられない出来事について行けないのに……


自然と瞼が下りてきて。





――再び唇と唇が触れ合った。



それは最初と違って押しつけられたような感覚。



心がやっと追い付いてきて



彼とのキスを


もっと……


もっと……



顔を傾けるとより深く彼を感じられて。



――これが夢なら覚めないで……