「「「「お疲れ〜っす」」」」



カチンとビールジョッキを合わせたのは彼と上原課長と真央と私。



数日前、たまたま外回り先で偶然会った上原さんと会社までの帰り道

忘年会まで社内の飲み会がないですねって言う話になった。


1年前に1度だけ居酒屋で偶然出会って飲んでからは、機会がなかったので冗談半分で



「秘密の飲み会やりましょうよ」



そんな事を口走ってみた。


もちろん、彼と一緒に居たいと思う下心がないと言えば嘘になる。



「秘密の飲み会かぁ〜何か響きがいいねぇ」



顎に手を当てながらニヤリと笑う上原さんは、なぜか全くセンスのない言葉がツボだったようで。