自分達のミスもすべてバイトにせいにして、上司にへつらう。


バイトの私達は我慢の限界に達していて。



――今日も1人辞めた……



人数が減っても仕事の量は変わらず


結果……


残った私達に負担が圧し掛かってくる。


それでも社員は誰1人として動こうとせず、上司が偵察に来た時だけ作り笑いを浮かべながらそれでも私達を顎で使う。


朝から晩まで休憩なしで働かされて、それでも時給は900円。





母が他界して、店を売り払ったお金と私達兄妹が知らない間に掛けられていた生命保険が手元に残っていて

兄は半分ずつと言ってくれたけど、入院治療費を負担していた兄に半分も貰う権利はないと説得した。