すぐにバスローブ姿の彼が現れた。

「制服、掛けとけばすぐに乾くよ」

快適な湿度に設定された部屋。

「家族は留守なの?」

「いつもいないよ。
放ったらかしなんだ。
お手伝いさんがいるけど、俺がいる時は入って来ない」

そう言いながら近付くと

「邪魔は来ないから」

耳元で囁かれた。