空に叫ぶ愛

なんでそんなに優しいのよ。


なんでそんなに輝いてるの。



……ばか。



学校に着くと空は「保健室に行ったらタオル貸してくれるけん行ってきぃ?」と言ってくれた。


小さくうなずくと空は歩き出す。


空の背中を見ながら私は「ありがと…」と呟いた。



──ガラガラッ…



私は空に言われた通り、保健室に向かった。



「せんせ、タオルちょうだい……」


「はいはい……って、どうしたの!?びしょ濡れ!!」



……うるさい。


先生は急いでタオルを出してくれた。


私は受け取ったタオルで髪やら顔やらを拭いていく。



「傘指さなかったの?」


「………」


「島田ちゃん?」


「………」


「おーーい?」