そっと瞳を閉じて、暗闇の中で思い浮かべる未来予想図。


私の未来は……闇?それとも光?



──トントン…



控えめなノック音。誰がやって来たのかは容易に予想できる。


扉が開く。入って来たのはもちろん…



「空……」



空は部屋に足を踏み入れると私の隣に座る。その仕草にドキンッと胸が跳ねた。


空を見つめる。いつも笑っている空の表情がなんだか暗い。



「そ…」
「ごめんっ!」



え?なにが?



「痛かったろ?もう少し早く止めるべきやった……」



空の細くて長い綺麗な手が私の長い髪の毛をすり抜け、頬に触れる。


胸が激しく暴れ出す。



───ドキドキドキドキ…



苦しい。でも、温かい。



空の真っ黒で綺麗な瞳が私を見据える。なんなんだろう。この気持ちは。



光を感じる……────



「だ、大丈夫だから……」