──────… ────… 「行ってきます」 「うん、行ってらっしゃい」 おばあちゃんの笑顔を見てから学校への第一歩を踏み出した。目線の先には空がいる。 「愛、おはよーっ」 「…はよ」 挨拶を交わして私達は田んぼ道を歩き出す。 …この町に来てから2週間が経った。 答えは出たけれど、未だ行動に移せてないのがもどかしい。 何歩か進むと空が顔を覗いて来た。 なに? 「元気?」 「え?」 ニコニコしている彼。 不可解だけど、胸が高鳴った。 意味わかんない。