空に叫ぶ愛


「ごめん…」



言い過ぎた。何も考えずに言い過ぎた。


やっぱり空はみんなとは違ったんだね……


……嬉しい。



「俺こそごめん…」



頭を横に振る。



「私は若菜を支える。やっぱりいじめは許せないから」


「俺も。できるだけ原田の力になるけん」



空ってすごく大きい。

体じゃなく、心が。



「帰ろ」

「うん…」





果てしなく、どこまでも続いているこの青空のように……────