次の日、学校に行くのが憂鬱だったけれど、行かないわけにはいかない。
一応、親に心配かけたくないし。
と言うよりも、学校を休んで親にとやかく言われるのが面倒なだけだ。
重い足取りのせいか、いつもより学校に着く時間が遅くなった。
教室に行くと友美はすでにいて……
「おはよ…」
シカト覚悟で言った挨拶。
案の定、シカトされた。
――正直、すぐ仲直りできると思ってた。
だけど、その考えは甘かったようで。仲直りどころじゃなかった。
いじめ、なんて想定外中の想定外。
「よく学校に来れたよね~」
「友達の好きな人、奪っといてね~」
由希と明里はわざとらしく私に聞こえるような声量で話す。
――最初は悪口からだった。
胸に刻まれてゆく傷。
なんで私が悪口言われなきゃいけないの?
私は好きで鈴木光樹に好かれたんじゃないのに。
本気で友美を応援してたのに。



