嘘でしょ…
鈴木光樹を見ると一瞬目が合った。だけどすぐにそらしたのは私だ。
今度は友美を見ると、友美が口パクで『ずるい~』とおどけて笑ってて。
私はそれを見て安心した。
本当に友美の恋路を邪魔したくない。本当に。本当に。
友美……ごめん。
そう心の中で友美に呟く。
「いいなぁ、愛。鈴木くんが生き物係に立候補するなんて、正直思わなかった」
「本当、私もびっくり…」
午後の授業も終わり、友美が私のところに来ては私を羨ましがった。
はぁ…ついてない。
本当に鈴木光樹とは関わりたくなかったんだよね。…なんとなくだけど。
「じゃあね、愛。生き物係頑張って!」
「ありがと。じゃあね」
そう言うと友美は笑顔で帰って行った。
放課後の教室。
そこに私と鈴木光樹の二人。
……気まずい。
だけど私は意を決して、鈴木光樹に歩み寄った。
「あのさっ……さっさと終わらせて、帰ろ?」



