「いいよ。俺が上木先生に言っとく」
あぁ、なるほど。
そうゆうことか……
「先生、上木先生から言い寄られてるんでしょ?」
「ははっ。さすが秀才」
先生は原田さんの足に絆創膏を張りながら笑っていた。
上木先生が一番キャラが濃いかも…
原田さんは「え!?どうゆうこと?」ってワケわかってないし。
先生はそんな原田さんを目を細めて見ている。
「……原田さんって好きな人いるの?」
「え!?お、おらんよ!……それより私のことも若菜って呼んで?」
原田若菜っていうんだ。
若菜…ね。
「若菜…でい?」
「うんっ!」
可愛いじゃん。
若菜って顔可愛いよ。
切りすぎたガタガタの前髪はくっきり二重のタレ目を引き立たせてるし。
それに純粋で天真爛漫って感じ?
……あつらはそこに嫉妬したのか。



