空に叫ぶ愛


それって、どうゆうこと…?



「島ばぁ、愛が暴力的や…」



空…

あんたも何か事情を抱えているの?


元気で明るい空でも…



「元気が一番やけんね!」



親がなかなか帰って来ないって、そうそうないんじゃないの?


私だって愛されてないだけで家にはちゃんと帰って来てたし。


もしかして、空の元気って空元気…?



「あーい?どうしたん?」


急に空の顔が視界に入ってきた。

だけど私は目を咄嗟に背け、空を視界の外に追いやった。



「…別に」



私は冷たくそう言うと、おばあちゃんの朝ごはんの手伝いを始める。同じく空も。


別に、空になにがあろうが私には全く関係ない。


関係…ない。


関係ないはずなのに、空を見ると同情に近いよいで違う変な感情が浮かんでくる。


なんだろう…これ。


まるで捨てられた子犬を見ているよう。