空に叫ぶ愛

あ!と、若菜がひらめいたように立ち上がった。



「愛ちん、プレゼント!」


「あ、ずるー!俺からもあるんやけん!」



すると、若菜に便乗するように立ち上がった翔。



「私が先に渡す!」


「俺やし!」


「だめーっ。私から!」



いや、別にどっちからでも……



「はい、天使。僕からプレゼント」


「「あぁぁああ!!」」



翔と若菜の声が重なる。


私は笑いながら、ありがたく長谷川ナイトからプレゼントを受けとる。


みんなもクスクス笑っている。



「もー、翔のばか……。せんせぇー」



若菜が泣き真似をしながら先生にすがりつく。



「はいはい、こっちおいでー」



そんな若菜を甘い顔であやす先生。