空に叫ぶ愛

「あっ…私の方こそ、ありがとっ……」


「ん。どういたしまて」



空が微笑みながら、私の髪をくしのようにすく。


そして私を軽く抱き締め、耳元で「目…閉じて…?」と、かすれた声で甘く囁いた。


かぁぁっと熱くなった顔。


空に言われた通りに目をつむる。


すると、右手の薬指にはめられた『何か』。


でも、『何か』は簡単に予想できた。



「開けていい……?」


「いいよ」



空はチュッと音をたてるキスを頬にしながら言った。


ゆっくりと目を開けて、右手の薬指を見る。


すると、そこには予想通りの物がキラキラと輝いていた。