密着する私の背中と空の胸。
その背中から空の鼓動がドクンドクン、伝わって来る。
きっと、私の心音だって空に伝わっているはずだ。
そう思うと、なおさら胸が大きく跳ねた。
耳には空の柔らかい髪が当たる。
首には、空の頬が。
「もー、見てられんわ!」
その翔の言葉に、顔を真っ赤にして大きくうなずく若菜。
長谷川ナイトはデコに手を当てて、目を伏せて笑っている。
しかも。
ここは教室で。
他にも生徒はいるわけで……
口をポカンと開けている人。
笑っている人。
ヒューヒュー、はやし立てる人。
……もー、たえられない。



