「愛ちゃん、自分の誕生日を忘れたらいかんやろーもん…?」 誕生日……? あ……あああああ!! 「そうだった……」 内心、すごくびっくりしたけれど出た声はすごくかすれていた。 生まれて来なければ…… なんて思っていた私には誕生日もくそもなかったから。 ……忘れてた。 「愛ちーん!!なんで泣くんー!?」 顔を出しかけた鼻水をズズッと吸い込む。 だ、だって…… 「みんなが優しいから……」 〝生まれて来たこと〟 みんながお祝いしてくれると思ったら、なんだか泣けて……。