空に叫ぶ愛

『毎日学校来いって』



俺がなんて言おうと空は……



『わかっとう…』



そう言うだけで、なかなかまともに学校に来ない。


欠席に遅刻。

おまけに早退。


みんなの前じゃ明るく振る舞ってたけど、どこか寂しそうな瞳をしていて。


そんな空を変えたいってずっと思っとった。なのに、俺は何もしてやれんやった。


…今は、見違えるぐらいに輝いとるけど。



「なーに笑ってんの?」



あ、愛ちゃん!!


急に顔を覗いて来た愛ちゃんに俺はびっくりしたが、それを隠すのはお手のもの。



「女の愛ちゃんにはわからんことやけん」


「またそれ?…ねぇ、ケンカの理由。教えてよ」



忘れてなかったん。


ケンカの理由……────