交わる二人の視線に
跳ねる私の鼓動に
そこにいる立ってる彼に
……びっくりした。
「金子、はよ席につきなさい」
金子…つまり空は私の席の前に座った。
空と同じクラス…?
何だろう。
この安心感というか…
はりつめていた糸が緩むような感覚は。
「島田も席に」
「あ…はい」
みんなの視線を気にしながら私は席に向かって歩いた。
空の席の前を通る時、目が合って微笑まれたような気がする。
だけど私は笑い返すことができなかった。
当たり前だけど目の前にいる金髪の空はこのクラスですごく目立っていた。
茶髪の私も十分目立っている気もするけど、気にしない。
すると、急に後ろを向いた空。
「同じクラスになるとは思わんやった」
「そ、だね…」
ひきつる顔をどうにかしたい。
なんて考えたけど無理だった。
「二人って知り合いなん?」
私の隣に座る男の子が話かけてきた。
誰…?



