空に叫ぶ愛

ちっぽけな、確証のない約束。

だけど、なんだか嬉しくって。


私は笑いながら、空の額に自分の額をくっつけたの。


そしたら、この幸せな気持ちを空と二人で分かち合えるような気がしたから。



───ピンポンパンポン



その音に、私達は理科室に備えられているスピーカーを見る。



《えー……ただ今より、臨時の全校集会を行います。生徒の皆さんは速やかに体育館に集まってください》



……全校集会?


空と顔を見合せる。



「どうしたんだろ…?」


「わからんけど……。とりあえず行こう」



うん、とうなずくと空と体育館に向かった。