ガラガラッ…と職員室のドアを横に滑らせる。
「失礼します…」
先生たちの視線が一気に集まったのを気にしつつ担任の浜田先生を探した。
浜田先生……どこだ?
この前見た浜田先生を思い出した。
髪の毛は短い黒。
目は小さくも大きくもない。
鼻は高く筋が通っていたような…
背は180cmはあった。
そうやって、中をキョロキョロ見回していると「お!島田、おはよう!」と後ろから声をかけられた。
後ろを振り向くとそこには浜田先生が立っていて、私はすかさずペコっと頭を下げた。
先生は、私と先生の温度差に気づいているのだろうか…?
この前会った時の私の先生への第一印象は『熱血教師っぽい』だった。
「今日からよろしくな!」
そう、ニッコリ笑いながら私の肩に手を置く先生を見て思う。
"それ"はあながち間違いではないんじゃないかな、と。
私は一応、笑顔を返す。
この先生、苦手かもなと思いながら。



