空に叫ぶ愛

さらに、先生は続ける。



「それでフったら泣かれて。…生徒とは付き合えないか…」


「先生!!」




先生の言葉をさえぎるように先生を呼んだが、時すでに遅し。


若菜が顔を手で覆い隠しながら飛び出して行った。




「わかっ……もう、先生のバカ!!!」




そう怒鳴ると若菜を追いかけるように保健室から走りだした。


先生のバカバカバカ!

余計なこと言わなくていいのに!



パシッと若菜の右手を取り、ひき止める。


相変わらず、若菜の左手は顔を覆い隠し続けている。


……でも、意味を成していない。


若菜の左手の下から流れている涙が痛々しく見えているから。