空に叫ぶ愛

──────…
────…


久しぶりに袖を通す制服。


紺色のリボンを綺麗に結ぶ。
同じく紺色のスカートは膝より上。



「よし」



カバンを持って階段を下りると、おばあちゃんが作った美味しそうな朝ごはんが私を待っていた。


いつもの場所に座り、手を合わせた。



「今日から新学期やね。勉強、頑張りんしゃいよ?」


「うん、任せてよ。学年一位狙うから」


「別に一位じゃなくてもいいんよ?」



おばあちゃんと笑いあう。


おばあちゃんとの会話が当たり前にできていること、つい3ヶ月前は想像もしてなかった。


ぎこちなくおばあちゃんと呼んでいた頃の自分が懐かしい。



───…私、確実に変わった。