空に叫ぶ愛

ベッドの上にうずくまって寝転ぶ。


空気を読めない蝉の鳴き声がうるさく響いている。


目を閉じれば浮かぶあの時の空の笑顔。




『…そっか……』




って、寂しそうに笑う空が脳裏にひっついて離れてくれない。



ごめん。


……好きだよ。



勝手に君を好きでいるけど、許してくれる?


まだ、君を想っててもいい?



もう、

叶わないって

報われないってわかってる。



だけど、忘れられそうにないから。



わかるの。



全力で

全身が



忘れたくないって言ってるのが。