空に叫ぶ愛

教室に入ると当たり前に誰もいなくて。


変な感じ。


静かな教室って妙に寂しい。


とりあえず鞄を机の上に置くと窓を開ける。


すると、とてもじゃないけど気持ち良いとは言えない夏の生暖かい風が私の髪を揺らした。


煮えきれない私みたいな風。


まだ、迷ってる。


空を本当に諦めていいのか。


いくら自分に問いかけても答えは出てこない。


だから、言い聞かせる。



これでいいんだって。



私が我慢すれば


空も

若菜も


笑っていられる。