「あ、良かった!!
37度まで下がったし!!
ちゃんと着替えたの?
すっごい汗、かいたんじゃない?」

「着替えたよ。あんだけ汗かけば…。
てか梨亜、なんか食べた?残りとかある?今すげー腹減った…。」

「さっきちょこっとはるママが作ってた唐揚げ食べたけど…。
晴輝はダメだから!!唐揚げとかそういうのは。」

「別に大丈夫だって…
もう下がったし。」

「そーやってすぐ調子乗るんだから…
まだ完全に平熱じゃないんだから、黙ってココ座ってなさい。」


そう言って自分の隣を指差す梨亜。
俺が座った瞬間に立ち上がる。



「お粥くらい作ってあげるわよ。」

「え…?」


今…何て言った…?
梨亜が…お粥…作ってくれる…?



「何よその顔…。
あたしに作れないとでも言いたいわけ?」

「いやっ…違う…けど…。」

「けど、何よ?」


訝しげに俺の目をじっと見つめる梨亜。