「何ぼーっとしてんの?
早く行きなさいってば!!
頑張ってきてよね!!」

「わっ…分かったよ!!」


俺は自転車に乗った。






「俺…梨亜にホント弱いな…。
大体、可愛すぎるんだよ…。くっそー…。」




つーか…梨亜…
さっき…『好き』って…。

その言葉と、ほっぺへのキスと、抱きついて来たときに残った香りに、また俺の顔の熱は急激に上がる。





「梨亜のチョコのため…頑張るかな…。つーか…」


負けたら殴られるだけじゃ…済まねぇかも。



「はーるーきーっ!!」

「え?」