「梨亜は父さんみたいに落ち着いてて、顔良くて、なんでもできる優しいやつが好きなんだってすぐ分かった。
だから…俺だって頑張った。勉強もまぁそこそこできるように。スポーツだって。
優しくは…なかったかもしれねぇけど…。それに…落ち着いてもいない。
でも…それでも梨亜の理想に近付けるように頑張った。
その甲斐があったのかは知らねぇけど…最近、梨亜と会えば普通に話せるようになった。
時々梨亜が避けてきたり距離置かれたりもするんだけど、それでも…話せるようになった。
…だからちょっと浮かれてた。」
「浮かれてた?」
「梨亜が俺を彼氏とかそういう対象で見てくれてるなんてそんなことは思ってねぇよ。
だけど…少しは近付けたんじゃねぇかって…。
だから余計…梨亜の言葉は重い。」
「好きな人できたってさー…梨亜さんの嘘ってことはねーの?
それ言ったときの梨亜さんの顔、ちゃんと見た?」
「見た…けど…余裕なんてもん、少しもなかったよ。
梨亜の言葉がただ頭に響いて、自分がその後何言ったのかさえ、うろ覚え。」
「前にそういうことなかったのかよ?」
「梨亜の口から好きなやつができたなんて話を聞いたのは生まれて初めて。
だからどうしていいか分かんねぇ。」
「晴輝…。」
どうしていいか分からねぇなんて嘘だ。
分かりたくないだけ。答えはたった一つしかない。
なんで梨亜がそんなこと言ってきたのか…
冷静に考えれば、一つの答えに辿り着く。
『梨亜のことは諦めろ。どんなに想っても、届くことはないのだから。』
だから…俺だって頑張った。勉強もまぁそこそこできるように。スポーツだって。
優しくは…なかったかもしれねぇけど…。それに…落ち着いてもいない。
でも…それでも梨亜の理想に近付けるように頑張った。
その甲斐があったのかは知らねぇけど…最近、梨亜と会えば普通に話せるようになった。
時々梨亜が避けてきたり距離置かれたりもするんだけど、それでも…話せるようになった。
…だからちょっと浮かれてた。」
「浮かれてた?」
「梨亜が俺を彼氏とかそういう対象で見てくれてるなんてそんなことは思ってねぇよ。
だけど…少しは近付けたんじゃねぇかって…。
だから余計…梨亜の言葉は重い。」
「好きな人できたってさー…梨亜さんの嘘ってことはねーの?
それ言ったときの梨亜さんの顔、ちゃんと見た?」
「見た…けど…余裕なんてもん、少しもなかったよ。
梨亜の言葉がただ頭に響いて、自分がその後何言ったのかさえ、うろ覚え。」
「前にそういうことなかったのかよ?」
「梨亜の口から好きなやつができたなんて話を聞いたのは生まれて初めて。
だからどうしていいか分かんねぇ。」
「晴輝…。」
どうしていいか分からねぇなんて嘘だ。
分かりたくないだけ。答えはたった一つしかない。
なんで梨亜がそんなこと言ってきたのか…
冷静に考えれば、一つの答えに辿り着く。
『梨亜のことは諦めろ。どんなに想っても、届くことはないのだから。』



