「おはようございま~す!」


第一印象が大事!

だから、初日は思いっきり笑顔で挨拶するんだ。



これ、俺の中の掟。




「おはようございます。」


あちこちから、俺に向かって挨拶がかえってくる。




そのひとつひとつに笑顔を返していたら、けっこう顔が疲れる;



俺と原口さんは、そのまま控え室へ入った。






「純さん、調子はどうですか?」


「うん。いい感じ★」


「そうですか。それはよかった。」



原口さんは、最近はいったばかり。

俺と同じ歳なんだけど、外見は向こうのほうが全然上に見える。



「それじゃ、僕はもう一度スタッフさんたちに挨拶してきます。」

「あぁ、うん。」



原口さんは「よし!」と独り言をつぶやいて控え室からでていった。