「どうしてなの?」 『なにが?』 本心を言おうか、かなり迷った。 でも、まだ、いえる気がした。 電話だから・・・かな? 「あたし、今純也のこと考えてた!」 言ってから、だんだん顔があつくなる。 やっぱり、本音を言うのははずかしいな。 『俺も。 まぁ、俺の場合は1日の9割りは凛ちゃんのこと考えてるけどね。』 うそばっかり。 キスしてたくせに・・・。 そんな皮肉が体の底からこみあげてきたけど、 すんでのところでおさえた。