「ゴール!!」 きゃあああ! アンカーがゴールした瞬間、湧き上がる応援席。 盛り上がる応援席は… 黄団。 私たちの応援席だ。 「はぁっはぁっ…クソッ…」 荒い呼吸のまま、悔しがる境夜先輩。 周りが盛り上がる中、私だけは何故か喜ぶことができなかった…。 「境夜先輩……。」 「……未羽ちゃん…。」 私は、優勝した喜びよりも境夜先輩の悔しそうな顔が頭に強く残った…。 .